はじめに
転職した方がいいのか、それとも今の環境でもう少し頑張るべきなのか。
これは、特に第二新卒として初めて転職を考えたとき、多くの人が悩む問いだと思います。
私自身、すぐに結論を出すことはできませんでした。だからこそ、まずは立ち止まって、自分の気持ちと向き合うところから始めました。
▶ 本記事で扱うテーマ
第二新卒で転職を考えたとき、私は次のようなステップを踏みました。
① 転職を考え始めたときに必要な“整理と準備”
② 実際に転職活動を進める際の具体的なアクション(※次回予定)
今回はこのうち①を中心に、以下の点にフォーカスしてお届けします。
- 自分の気持ちをどう整理したか
- どうやって業界や職種を決めていったか
転職するか迷っている方が、最初の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
転職を考え始めたきっかけ
最初に転職を意識し始めたのは、入社から2年が経った頃でした。
任されていた仕事は、決められた範囲を正確にこなすことが中心で、
「変えの効かない仕事」が多く、自分の工夫が成果に直結しにくいもどかしさを感じていました。
もっと顧客に近い場所で、課題解決の手触りを持ちながら働きたい。
そう思い始めたことが、最初のきっかけです。

- 「このままでいいのか?」という漠然とした不安
- 落とし込みや整理が中心の仕事に対する物足りなさ
- もっと戦略的で、手触りのある仕事がしたいという思い
「転職=正解」ではないからこそ、まずは考える
まず初めに考えるべきこと
『転職する=正解』とは限りません。
私自身、最初に感じた違和感をきっかけに「辞めるべきかどうか」をすぐに判断しようとはしませんでした。
むしろ、立ち止まって考えたのは、
「何に違和感を持っているのか」
「どうなりたいと思っているのか」
という、内側からの問いでした。
ですが、気持ちだけでは前に進めません。
同時に次のようなロジカルな整理も必要になります。
違和感や不満の原因を見極める視点
- 今の職場で、自分にできる改善余地はあるか?
→ チーム内の役割変更、関わるプロジェクトの選択、スキル向上などで改善できる可能性はないか? - その改善には、どんな能力やリソースが必要か?
→ 単なる不満でなく、構造的な問題なのか?自分が解決可能な領域か? - どう頑張っても現職の枠組みでは解決できないのか?
→ 例えば職種や業界の根本的なミスマッチ、裁量権の限界など。
こうした視点で考えたとき、私の場合は、
- 今の仕事では「どんな価値を感じられていないのか」
- どんな環境なら「もっと前向きに働けそうか」
という点が明確になりました。
つまり、「不満があるから辞める」ではなく、
「自分に合う軸を持って進むために、どう選択するか」 という視点で考えることが、転職を前向きな行動にする第一歩であると考えています。
どういう仕事・業界を目指すのか考えた
1社目の経験から、「もっと上流で戦略的にかかわりたい」「裁量のある仕事がしたい」と思うようになりました。
それを実現できそうな業界はどこか。ネットで調べてみると、たとえば以下のような業界が候補に挙がりました:
- コンサル業界:顧客の課題に向き合い、提案し、変化を起こす
- 事業会社(企画・経営・新規事業系):自社の中長期戦略にかかわる
- 商社・M&A・FAS:ダイナミックな取引や変革の伴走支援を担う
業界ごとの役割や働き方を知るため、YouTubeで社員インタビューを見る、実際にその業界にいる知人に会って話を聞くなどして、理解を深めていきました。
結果的に、自分は「エンジニアとしての経験を活かせること」「クライアントと直接向き合えること」の2つを軸に、ITコンサルか事業会社を主な選択肢とすることに決めました。
どんな業界があるか全然分からない方や、そもそもどんな魅力があるんだろうと思っている方は、「業界カオスマップ」というものがあるので、ぜひ参考にしてみてください。
📌 カオスマップとは?
「業界地図」の一種で、特定業界に存在する企業・製品・サービスなどを、カテゴリーごとにロゴなどとともに視覚的に配置した一覧図です

自己分析と情報収集がセットになったフェーズ
この段階では、まだ求人には応募していませんでした。
まずは、自分がどんな働き方・環境にフィットするのか、そしてどの方向に進みたいかを考えることに集中していました。
その中で行っていたのは、以下のようなことです。
- 自己分析:どんな価値観を大事にしているか/これまでどんなときにやりがいを感じたか/どんな働き方が心地よかったか
- 情報収集:世の中にはどんな業界・職種があるのか/未経験から挑戦できる選択肢は何か/各業界の働き方やキャリアパス
転職するかどうかを決めるのは、まだその先の話。
まずは、選択肢を知ることと、その中で自分なりの判断軸を持つことが重要だと感じていました。
おわりに
第二新卒での転職は、「キャリアのやり直し」ではなく、「軌道修正」のタイミングだと私は考えています。
無理に辞める必要はありません。でも、違和感に気づいたときにそれを見ないふりせず、立ち止まって考えてみるだけでも、前に進むヒントは得られるはずです。
僕自身も、「今の延長線ではない道」を考えたことで、ようやく自分のやりたいことが少しずつ見えてきました。
次回は、ここから実際にどんなふうに企業を探し、どのように転職活動を進めていったのかについて、
より具体的にまとめていきます。
📝続きの記事はこちら
第二新卒の転職活動、実際どう進めた?サービス選定から内定までの動き方
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