はじめに
「転職せず残るかもしれない」と思って動いていたのに、会社にバレて人間関係がギクシャク…―。
そうならないためにも、在職中の転職活動は「効率的に進める」だけでなく
「バレずに安全に進める」ことが何より重要です。
私自身、現職大手SIerに在籍しながら転職活動を進めましたが、最終的には複数内定を得ました。
けれどその途中で、「このままこの会社に残るかもしれない」と考えることもあったからこそ、
バレない工夫は、転職成功だけでなく現職との関係維持のためにも不可欠だと強く実感しました。
この記事では、皆さんが不安に感じる点の解決策を整理しながら、
限られた時間で効率的に動きつつ、社内にバレずに進める方法を実体験ベースでお伝えします。
時間を効率的に使うには
① 時間の使い分けで負荷を減らし、効率を最大化する
在職中の転職は“やれる時間”が限りなく少ない。
そこで私が意識したのは、「短時間集中+長時間準備」というメンタルと作業の切り替えです。
- 平日夜(20時~21時半)
頭に直接言葉にするだけで軽くなる“志望動機”や“失敗の振り返り”などをサッと整理。
たった1時間半でも集中すれば、夜労の疲れがリセットされた感覚がありました。 - 休日(半日以上)
模擬面接、企業選びの資料整理、応募書類作成など、想定質疑の1問1答作成などまとまり時間がないとできない作業を集中して行う。
例えば土曜日午前に企業研究、午後は模擬練習。脳が切り替わりやすく、疲れずに進みました。
このメリハリ型スケジュールが精神の負荷を軽減し、自然と質の高い準備につながりました。
📝実際の詳しい進め方はこちらの記事を参考にしてみてください!
第二新卒、中途の転職活動、実際どう進めた?サービス選定から内定までの動き方
② エージェントに任せて自分の無理を減らす
在職中は日程調整だけでもストレスです。
私はエージェントに徹底的に任せる方針にしました。
- 日程調整は全てエージェント経由
- 予定変更が必要なときは、まずエージェントに相談してから対応
- エージェントからもらえる情報は可能な限りもらい自身の調査時間を減らす
この体制のおかげで、「日程調整に時間を割く」負荷が消え、対策作りや面接準備に集中できました。
ただいくらエージェントがやってくれるとはいえ信頼を損ねないために、
面接の日程変更などは極力少なくしたほうがよいです。
③有休はまとめて取り、1日を転職モードに切り替える
短時間の有休を何度も取ると目立ちますし、気持ちも落ち着きません。
私は1日まとめて取る方式で面接を複数回こなしていました
- 午前と午後で面接を詰め、1日最大3社
- 面接後はカフェでその日の振り返りをまとめる
このやり方だと、1日を完全に転職モードに切り替えられるので、
面接ごとの頭の切り替えもスムーズで、心理的にも安定しました。
面接を複数社被らないように調整するのも、
なかなか骨が折れるのでそこも被らないように調整してくれるようにエージェントに丸投げしていました笑
社内に転職活動の痕跡を残さず、安心して進める
在職中に転職していると、いつもどこかで落ち着かない感覚があります。
「この電話、エージェントからってバレたらどうしよう」
「画面を見られたら…」
そう思うだけで、無駄に緊張するものです。
その不安を減らすために、私は物理的にも心理的にも痕跡を残さないことを徹底しました。
転職どころか現職に残る決断をしても、そのプロセスでの“痕跡”が信頼を崩すことがあります。
だからこそ、物理的にも心理的にもバレない環境を徹底しました。
社用PCは使わない。それがスタートライン
私の前職も大手でしたが、社用PCを私用で使う社員は珍しくありませんでした。
ですが、特に転職関連は例外です。
- 職務専念義務の違反になり得る上、懲戒処分の対象になる可能性あり(ログ監視や利用規約の問題)
- 私も一度「私用PCと同じ外観機種」で混同しそうになり、震えました笑
- それ以来、転職関連の全作業は私用PC・スマホに限定しています
社内で痕跡を残さない行動3選
- 社内メールやチャットで転職話はしない
- コピーやプリンタ利用も厳禁
- 連絡は全て私用端末へ
これだけでも、社内にバレる不安が劇的に減ります。
実際にヒヤッとした瞬間
私自身、在職中の転職活動でヒヤッとしたシーンが何回かあります。
- エージェントからの電話で、スマホ画面に名前が出てしまったとき
隣の席の先輩に見られそうになり、心臓が跳ねました笑 - 残業で面接に遅れそうになったとき
事前に連絡と謝罪を徹底したおかげで内定は獲得できましたが、
在職中の転職は一瞬の油断が命取りだ」と実感しました
このように実際にヒヤッと場面に遭遇することは少なくありませんが、
それを事前に防ぐように対処したり、その状況でどう冷静に対応するかが鍵になります。
転職活動がバレてしまった時のリアル対処法
万が一バレたら?という恐怖に備えて、今の仕事を安心して続けられる対応を知っておくことも重要です。
- 素直に認めつつ、前向きな理由を伝える
「スキルアップしたい」「挑戦したい」と将来志向を軸にすることで、印象が良くなります - バレても現職の仕事は丁寧に
最後まで手を抜かず責任をもって働く姿勢を見せれば、誤解も解けやすく、円満退社につながります
自社に残る可能性にも備える「バレない」工夫は人間関係継続の命綱
仮に在職中に転職をやめて現職に残ることになっても、信頼関係が崩れてしまっていれば、人間関係や評価に影響が出ることもあります。
だからこそ、効率化と同様に「バレ防止」が必要なのです。
「転職先が見つかっても今の居場所が台無しになったら意味ない」と思うからこそ、
慎重に進めるべき行動です。
まとめ:効率と安心の両輪で、在職中転職を乗り越える
やるべきこと | なぜそれが効くのか |
---|---|
平日夜は短時間集中、休日は腰を据えて準備 | 集中力の切り替えがしやすく、無駄が減る |
エージェントに日程調整を任せる | 調整負荷を減らし、準備に専念できる |
社用PC・資源は使わず、私用デバイスで完結 | 職務専念義務違反リスクを回避できる |
痕跡を残さず、心理的安心感を得る | 内心のヒヤヒヤから解放され、自信が持てる |
バレたら正直+前向き+丁寧対応する | 信頼関係を保ち、円満な進行が可能になる |
この5つを徹底すれば、心理的な安心と効率的な行動が両立します。
在職中の転職が「現職にも、次へのステップにもつながる経験」になるよう、次回は「大手SIerからITコンサルへの転職で感じた3つのギャップ」をお届けします。
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