アビームコンサルティングの選考体験記|面接の質問傾向・志望動機のコツを解説!

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はじめに:アビームの面接体験記

本記事では、第二新卒・ITコンサル志望として実際にアビームコンサルティングの中途採用面接を受けた筆者の選考体験をもとに、企業の特徴・選考傾向・競合比較までを網羅的にまとめます。

「志望動機の深掘りに詰まった」「最終面接で何を見られるのか分からない」といった不安を抱える方に向けて、実際に聞かれた質問や面接官の反応をありのままに再現し、選考対策に役立つ内容にしています。

また、OpenWorkベースの年収情報や、ベイカレント・野村総研との比較なども記載していますので、ぜひ企業選びの参考にしてください。


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企業概要:アビームとは

アビームコンサルティングは、日本発の総合系コンサルティングファームであり、SAP領域を中心としたIT・業務改革支援に強みを持つ企業です。

特に「戦略〜業務〜IT実装」までを一貫して支援するスタイルが特徴で、自社にSI機能を持たず、上流〜PMO領域に特化している点は、他ファームとの明確な違いといえます。

案件は製造業・流通・金融など大企業向けが中心で、グローバル案件への対応力も高く、多様な業界・テーマでのキャリア形成が可能です。


年収情報(OpenWorkより)

平均年収:821万円(平均年齢32歳)

年齢別の推定年収

年齢推定年収推定範囲
25歳615万円475万円~796万円
30歳748万円578万円~967万円
35歳901万円709万円~1100万円
40歳1063万円893万円~1300万円
45歳1216万円940万円~1573万円
50歳1339万円1035万円~1732万円

職種別の平均年収

職種平均年収年収範囲
コンサルタント812万円300万円~5000万円
CS職929万円500万円~1940万円
CS1089万円560万円~2600万円
アナリスト544万円500万円~752万円
マネージャー1233万円1000万円~1500万円

成長フェーズに応じて年収が着実に伸びる設計で、安定志向の人には非常に相性がよいキャリアパスと言えるでしょう。

競合比較|アビームはどこが違う?

どの企業と比較されやすい?

アビームを検討する際に比較対象となりやすいのは、以下のような総合系・IT系コンサルファームです。

  • ベイカレント・コンサルティング:上流~実行まで一気通貫支援が特徴
  • 野村総合研究所(NRI):IT実装寄りだが、安定感と専門性のバランスが魅力

各社との比較:構造的な違いと方向性

項目アビームベイカレント野村総研(NRI)
組織規模中規模(1000名超)大手(3000名超)大手(6000名超)
案件フェーズ上流工程~PMOが中心上流~実行まで全領域対応要件定義~開発/保守まで
案件領域製造・流通・金融に強み業界問わず全方位型金融・官公庁が中心
若手裁量高め。育成文化が強い実力主義で裁量も大きい組織的。裁量は控えめ
特徴SAP・グローバル案件に強み高年収・個人商店型が特徴安定性と専門性のバランス型

キャリア志向別に見るマッチ企業

志向マッチする企業
育成文化の中で着実に成長したいアビーム、野村総研
案件の自由度や高い裁量を求めたいベイカレント
安定したIT実装・専門性を深めたい野村総研
上流からグローバル案件に関わりたいアビーム
年収を重視しつつ短期的に成長したいベイカレント

まとめ:アビームの立ち位置

アビームは、以下のようなポジションに位置する企業です。

  • 戦略〜業務〜IT実行の「橋渡し」ポジション
  • 若手の育成文化とキャリア支援に強み
  • SAPなど特定技術領域におけるグローバルな強み
  • 安定性と挑戦のバランスが取れた設計

コンサルとして「無理なく着実にスキルを伸ばしていきたい」人にとっては、ベイカレやNRIとは違った魅力を感じるポジションです。

選考フローと面接の中身

アビームの中途採用選考は、非常にシンプルで、
書類選考→一次面接→最終面接
の計2回で構成されていました。
いずれもオンライン形式で、所要時間は各1時間程度です。

アビームの面接は、コンサル業界の中では珍しく、論理思考力だけでなくパッションや人柄も評価されやすい傾向があります。
実際にエージェントや現場の面接官からも、第二新卒枠では「構造化や結論ファースト」だけでなく、「誠実さや熱意」を重視するという話を聞きました。


一次面接

一次面接では、これまでの経験や転職理由、志望動機などの基本項目を中心に聞かれました。終始穏やかで、論理的に詰めてくるような場面はなく、「人となり」や「志向性」が丁寧に見られていた印象です。

聞かれたこと

  • 自己紹介・経歴(大学・SIerでの経験)
  • 現在の業務内容(送金システム/要件定義〜保守)
  • 転職理由(提案活動ができない現状への課題感)
  • コンサル志望理由(提案〜課題解決に深く関わりたい)
  • アビーム志望動機(SAP領域の強み、育成文化、社風の良さ)
  • 将来のキャリア観(戦略系に進みたい/育成やマネジメントにも興味あり)

志望動機で伝えた3つの軸

  • SAP領域における専門性と案件の豊富さ
  • グローバル環境での成長機会
  • 社員の人柄や雰囲気、定着率の高さ

印象的だったやり取り

  • 「後輩指導をどうしていたか?」という問いに対して、相手にとって分かりやすい伝え方を意識していたと具体的に回答
  • 自主的に勉強会や研修に参加していた姿勢を評価された
  • Excel業務の効率化(XLOOKUP活用)など、小さな改善事例もアピールに

面接官の印象

  • 穏やかかつ丁寧な聞き方で、深掘りというよりも「背景の確認」といった雰囲気
  • 成長意欲や協調性、地に足のついた志向があるかを見ていたように感じた

最終面接について

最終面接では、一次で話した内容の深掘りが中心となり、志望動機・キャリア観・コンサル適性といった項目が重点的に問われました。

質問された内容

  • なぜアビームなのか?(他社とどう違うのか?)
  • コンサルに必要な素養とは何だと思うか?
  • 自分がどんな貢献ができるか?
  • 将来どんなキャリアを歩みたいか?
  • 特定の業界/領域で希望があるか?
  • どんな働き方や環境を重視しているか?

面接のスタンス

  • 「なぜアビームか」を何度も角度を変えて聞かれる印象
  • こちらの価値観・将来像と、アビームの方向性が合っているかを慎重に見ていた

補足(調査ベース)

自分の言葉で語る意欲・姿勢が大切

Web上の口コミでも、「志望動機の深掘り」「カルチャーフィット」が特に重視される傾向がある

逆質問・やりとり詳細

一次・最終面接ともに逆質問の時間がしっかり確保されており、「どんなことに関心を持っているか」や「事前に調べているか」が問われていた印象です。

実際に行った逆質問の一例:

  • 社内での異動(インダストリー/コンピテンシーの横断)はどの程度柔軟にできるか?
  • 自己研鑽と業務のバランスはどのようにとっているか?
  • 若手社員が成長するうえで意識すべきことは何か?
  • クライアントと関わる上で大切にしている姿勢とは?

それぞれ丁寧に回答をもらえ、カルチャー理解や働き方のイメージが深まる機会になったと感じました。


最終評価|アビームを受けて感じたこと

選考全体を通じて、アビームには以下のような印象を持ちました。

  • 面接官が全体的に穏やかで、圧迫感はまったくなかった
  • 深掘りというよりも、誠実に対話する姿勢が見られていた
  • コンサルとしての素養以上に、カルチャーフィットや志向の一致が重視されていた

特に印象的だったのは、“自分の言葉で考えを持っているか”を丁寧に引き出す面接設計で、対話を通じて価値観のすり合わせをしているような感覚がありました。

アビームは「上流から伴走したい」「地に足のついたキャリアを築きたい」人にとって、非常に相性の良いファームだと感じました。

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