【KPMGコンサル】1day選考の面接体験記|質問内容や対策について徹底解説!

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はじめに

この記事では、KPMGコンサルティングの1day選考における面接内容・質問傾向・準備のポイントを、実際に参加した体験に基づいて整理していきます。


私は新卒で大手IT企業に入社し、2年目でキャリアの方向性に悩み、転職活動を始めました。
KPMGには「より本質的な課題解決に関わりたい」という思いから応募しました。


参加した選考は1日完結型で、2回の面接が実施されました(※詳細は章を分けて記述します)。
面接官はいずれもシニアマネージャー〜パートナークラスの方が担当されており、
終始落ち着いた雰囲気の中で、深いレベルで思考力を問われる選考だったと感じています。

1day選考の特徴や、実際の流れ、対策について徹底解説します!


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企業概要:KPMGコンサルティングとは

特徴・事業内容

KPMGコンサルティングは、KPMGジャパンのメンバーファームであり、経営・業務・テクノロジーの融合支援を行う総合系コンサルティングファームです。国内外の大企業・官公庁を対象に、課題発見から変革の実行までを支援しているのが特徴です。

  • 事業内容:経営戦略、業務改革、DX推進、リスク管理、サイバーセキュリティなど
  • 従業員数:約2,700名(2024年時点)
  • 特徴:グローバルネットワークを活用した知見・専門性、実行力重視の支援スタイル
  • クライアント例:金融、製造、流通、公共、ヘルスケア、通信など多岐にわたる

※出典:KPMGコンサルティング公式サイト

年収・待遇

KPMGコンサルティングの社員225人の年収データ(口コミベース)をもとにすると、平均年収は約899万円となっています。
※コンサル業界全体の平均より約40万円高い水準です。

年齢推定年収推定範囲
25歳677万円518万円 ~ 885万円
30歳770万円589万円 ~ 1007万円
35歳896万円686万円 ~ 1172万円
40歳1092万円835万円 ~ 1428万円
45歳1335万円1021万円 ~ 1745万円

※データ出典:OpenWorkなどの社員口コミ情報


30代で年収700万円を超えるケースが一般的であり、40代になると1000万円台、45歳で1300万円台に達する水準が見られます。

残業時間の平均も41.6h(※OpenWork出典)であり、他コンサルファームに比べてかなりホワイトであると言えます。

他Big4との違い

リスク領域への強み

KPMGコンサルティングは、KPMGあずさ監査法人との連携を活かし、コンプライアンス、内部統制、ガバナンスといったリスク関連領域に強みを持つことで知られています。監査法人由来の堅実さと信頼性を背景に、企業のリスクマネジメント全般を支援できる点が、他ファームと比較して際立った特徴といえます。

出典:KPMG公式ホームページ
https://home.kpmg/jp/ja/home/services/advisory/risk-consulting.html


少数精鋭の体制

口コミサイトにおける複数の社員・元社員の声によると、KPMGコンサルティングは他のBig4と比べて少数精鋭でチーム連携が重視されている点が特徴とされています。個人主義というよりも協調的な文化があり、若手でも意見が通りやすく、働きやすい環境という評価が見られます。

「チーム間の連携が取りやすく、協力的な方が多い」
「他のBig4と比べると少人数な分、風通しがよく、役職に関係なく意見を出しやすい」


攻めと守りの両輪での支援

リスク領域に強みを持つ一方で、KPMGは戦略立案や業務改革といった“攻め”の領域にも対応しており、クライアント企業にとってバランスの良い支援が可能な点が差別化ポイントとされています。守り一辺倒でなく、攻めと守りの両輪を担えるファームとして評価されています。

「リスクだけでなく、戦略や業務改革といったテーマも担当」
「攻めと守り、両方の案件があるのがKPMGらしさ」

選考フロー

KPMGの選考は下記の流れでした。

1day選考では、事前に「その場で選考が完結する形式」であることが通知され、当日中に複数の面接が行われました。
いずれの面接でも深掘り型の質問が中心で、志望動機・業務経験・価値観が多面的に問われました。

1day選考の流れ

■ 09:15〜
会社説明(約45分)
KPMGの事業内容やキャリアパス、組織体制などについての説明が行われました。


■ 10:00〜13:00
1回目の面接(約30分)
候補者は複数のグループ(7つのブレイクアウトルーム)に分けられ、面接官と1対1での面接を実施。
マネージャー〜パートナークラスの社員が面接を担当しており、
志望動機・過去経験の深掘りや、ケース要素を含んだ質問が中心でした。


■ 13:00〜以降
2回目の面接(約30分)
1回目終了後、面接継続の案内がメールで届き、1回目同様個別に2回目以降の面接が行われました。
内容は適性の深掘りや逆質問などが中心でした。

面接内容(質問再現と準備ポイント)

KPMGの面接では、以下のカテゴリに沿って質問がされました。どの質問にも「自分の言葉で、構造的に説明できるか」が求められました。


🔹 業務経験について

  • 現職での役割・成果・工夫点は?
  • 周囲への影響やチーム全体への貢献は?
  • 改善提案や自走した経験はあるか?

→「何をやったか」よりも「なぜそう考えたか」「どう価値につなげたか」を丁寧に問われました。


🔹 課題解決への姿勢・仮説思考

  • 障害やトラブルに直面したとき、どう対応したか?
  • 原因分析〜再発防止まで、どのように考えたか?
  • チーム内での再発防止展開などは実施したか?

→ 仮説→検証→学び→展開という一連の流れを具体的に語ることが重要です。


🔹 志望動機・価値観

  • なぜ現職を辞めたいのか?(本質的な理由を問う)
  • なぜKPMGか? 他ファームとの違いは?
  • 入社後にやりたいことは?

→「KPMGでなければならない理由」「顧客にどう貢献したいか」という2軸で答えると説得力が増します。


🔹 逆質問

  • ○○部門では攻めと守りをどう両立しているのか?
  • 金融業界でのデジタル支援の難しさは?
  • 「人を大切にする文化」は実感できる場面があるか?

→ あらかじめ事業理解・組織構造を把握し、前提を持った逆質問をすることで対話の質が深まります。

対策と学び(他社にも応用できる観点)

✅ 経験は「なぜ」と「どうやって」に分解しておく

特別な実績がなくても、「何を考えて、どう工夫したか」を丁寧に説明できれば評価されます。
構造としては「背景→課題→仮説→行動→結果→学び→展開」の順に整理しておくと深掘りにも耐えられます。


✅ 志望動機は「企業の言葉」ではなく「自分の言葉」で語る

企業HPにあるバリューや理念を借りるだけでは通用しません。
自分の価値観や原体験と接続し、「だからこの会社に惹かれた」という形に落とし込むことが重要です。


✅ 面接官との対話で「一緒に働く姿」を想像させる

面接官はスキルの有無だけでなく、「この人と働けるか」を見ています。
論理性・柔軟性・誠実さが感じられるやりとりを意識しましょう。

まとめ

KPMGの1day選考では、「その場での思考力」「構造的に話す力」「自分の価値観を言語化する力」が求められました。
面接時間が短いので、コンパクトにどれだけ自身の魅力を伝えることができるかにかかっています。
質問の内容はスタンダードでも、掘り下げの深さと面接官の観察力の鋭さが際立っていたと感じます。


🔍 KPMG選考のポイント

項目内容
選考形式1day完結型の複数面接(面接官はSM〜パートナー級)
雰囲気落ち着いているが、深掘りはかなり鋭い
評価軸論理性・再現性・価値観の一貫性・対話力
準備法経験を構造化、志望動機の接続、逆質問の質を高める

この記事が、KPMGの選考に臨む方や、同じようにキャリアを見直している方の参考になれば幸いです。
自分自身の経験を振り返り、伝える準備をするプロセスこそが、転職活動の本質かもしれません。

📝他企業の対策、面接体験記もまとめているのでぜひ見てみてください!
企業面接体験記

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